UF商品開発研究会

このページは、理事 替地あや子(デザイナー、UF商品開発研究会代表)が担当します。

2012.10

UF商品開発研究会

vol.1

具体的なモノ作りと検討
具体的なモノ作りと検討

 UNIFAの会員を中心に、非会員も気楽に参加できる、ユニバーサルファッションを考え、形にして提案していこうとする研究会です。

 

2001年から、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター:墨田庁舎(以下・産技研)両国KFCビル12階で月一度の研究会(年一度の見学会有り)を行います。

 

参加者の持つノウハウの交流、アンケートの収集、まとめ、試験データなども含めて、ユニバーサルファッションを具現化していく活動を続けています。

 

異職種の参加者から提案される経験に富むアイデアやノウハウなどは、ユニバーサル商品の物作りに役立ち、また参加者各自の活動へも効果を生み出しています。

 

2006年には第二回国際ユニバーサルデザイン会議in京都において、04年から続けてきた<身体に優しいポロシャツ>について照田収三会長、藤田薫子(産技研)、替地あや子の三名が研究会を代表して研究内容を発表しました。

 

研究会の発表内容は、【第二回国際ユニバーサルデザイン会議2006in京都 論文集】に掲載されています。

  

この会議をきっかけにして、<身体に優しいポロシャツ>は(株)デサントヘルスマネジメント研究所によって、2008年春から販売開始されました(2010販売終了)。

 

<身体に優しいポロシャツ>研究要約

●ポロシャツを選んだ理由

・誰にでも着ることができる。

・着用用途の多様性。

・着脱の容易さ。

・着用シーズンの長さ。

●経過

・販売されているポロシャツの改良、革新などを検討。

・開口部と袖ぐりに対する改善案の絞り込み。

・基本サイズを高齢者ボディM寸に置き、提案サンプルを6案作成。

 その中からラグラン型、ボックス型に絞り込む

・着用テスト 研究会内と研究会外

・ラグラン袖における袖まわりの伸縮実寸計測を行う。

 この数値により着脱の容易さ、着用時のフィット感の良さを確認。

 

●ユニバーサルデザイン会議発表後の進展

・UF商品研究会オリジナル<身体に優しいポロシャツ・MiGU>生産具現化計画検討。2012.8月製品アップ。

 販売開始

 

これからの計画

・ポロシャツに組合せやすく、着用希望の多い、<片手ではけるGパン>

・<着やすい肌着>の研究を開始し、素材、形態についての検討を進めています。

 

また、「着用時の心拍変動スペクトル解析」との

取り組みによって、順次研究開発したアイテムの感性度テストを数値化し、より良い、誰にでも優しい衣服の取り組みを計画しています。

 

 

商品研究会:替地