透けない服プロジェクト

 

2018.5

 

■入会案内


 特定非営利活動法人ユニバーサルファッション協会は、 「年齢、サイズ、体型、障害等に関わらず 『誰もがファッションを楽しめる社会』創りを進めることで、 誰もが快適で生きる喜びに満ちた生活をおくることに貢献して参りました。私たちは、平成30年度より新たに「透けない服」についても考えていきたいと思っております。

 

 夏になると当然のことながら薄着になります。気持ちもおおらかになり、ファッションとして「見せる下着」を楽しむ人もいるでしょう。しかし一方で、見せるつもりではないのにブラウス等から透けて「見える下着」になってしまっている人もいます。極端な見方かもしれませんが、「見える下着」が犯罪につながらないとは言いきれません。UF協会では、「見える下着」、言い換えれば「透けてしまう服」の現状を確認し、周知させる活動をはじめ、「透けない服」について皆様と一緒に検討して参りたいと思います。

 

 現在、「透けない服」として販売されている服は、企業努力によって織糸の隙間をなくすように織密度をあげた生地や、繊維に酸化チタン等の光を通さない物質を練りこんだ生地等が使用されています。しかし、遮光カーテンのようなJIS規格と基準、特定のマーク等はなく、一般には普及されていない現状です。  


 そこで、実際に服が透けて困っている方々、例えば中・高校生、OLさんや看護師さんをはじめとする白や薄い色のブラウスや制服に着用されている方々の声を聞きとると同時に、アンケート等によって「透けない服」について考える教育効果の促進も行ないたいと思っております。また、ご本人だけでなく、中学校・高等学校の先生方、PTAとも情報共有を行なってまいります。さらに、繊維の専門家の皆さんにもご参加をお願いいたしまして、透けない服の生地の数値化の検討も行なっていきたいと考えています。


 活動の詳細は、参加者皆様と打ち合わせながら、臨機応変に考えていきたく存じます。 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。


担当理事:杉野公子(東京家政大学)
活動拠点:東京家政大学(服飾造形第3研究室)
活動:月に一度程度